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ゴダールの決別 デジタルリマスター版 [DVD]
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![ゴダールの決別 デジタルリマスター版 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51GDTSR073L._SL160_.jpg)
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| ジャンル: | ハウツーものDVD,教養・教育DVD,アート・建築DVD
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映画の聖性
「映画とは何か?」この命題に関して、ゴダールほど真剣に取り組んだ映画監督は他にいないだろう。映像、台詞、引用などのモンタージュを一見無造作に並べたように見える本作品は、『映画史』と同様、もはや映画という範疇にはおさまらない新しい<被造物>といえなくもない。本作品においてその創造主たるゴダールは、神のごとき視点で<映画の聖性>について深く掘り下げている。
ギリシヤ神話をベースにした、シモンとその妻ラシェルの物語が挿入されてはいるが、本作品においてはその<目に見える>物語はイコンにしか過ぎない。観客は劇中の登場人物クリムトや女子大生オードとなって、目には見えないもの(本の抜けているページ)を自分で探し出さなくてはならない。
『軽蔑』で見せた、映画に携わる人々へのゴダールの批判的な目も健在だ。絵の先生であり本も扱う男=映画プロデューサー。信仰(観客が映画と接する行為)のあり方に対し疑問を抱く牧師や医者=映画評論家。<神の似姿をした悪の被造物>の存在を説くビデオ屋の店員は、さしずめ<映画の聖性>を信じるカメアシか編集助手といったところだろうか。
「すべては一人のなかに。他者もその中にある。3つのペルソナだ」(?)おそらくキリスト教の三位一体になぞらえ、映画を構成する要素についてゴダールがたどり着いた一つの結論であろう。<父・子・聖霊>は、それぞれ<映像・物語・目には見えないもの>とも、(アウグスティヌス的な見方をするならば)<監督、映画、映画によって伝えられるもの>ともとれなくはない。ゼウスがギリシャ人(HELLAS)を作ったという神話を知る者は、原題(HELAS POUR MOI)にこめられたダブルミーニングに気づくかもしれない。
本作品は、映画を擬人化した<夢から醒めた女>の独白によって幕を閉じる。彼女(映画)の望みは、記憶されることでも後世に伝えられることでもなく、<完全に可能性を超えた場所=映像と物語を超えた場所>に存在することだと伝えられる。ゴダールに「その場所を尋ねる者は誰もいない」と突き放されても、かすかな光を手がかりに闇の中を彷徨って<その場所>を探し出そうとする行為は、やはりどこか<信仰>に近いものがある。
レントラックジャパン
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